東北の美しい藁細工。
“つと“とは、藁で食べ物を包んだパッケージのことを言います。昔、卵は高級品で、贈答やお見舞いの品として扱われていました。そのため運ぶ際に割れないよう、そして見た目の美しさもと考え作られたのが「卵つと」。まさに「用の美」ともいえるデザインです。
雪深く、農家の多かった東北地方では、雪道を歩くためのかんじきや蓑(みの)を作るなど藁細工が盛んでしたが、特に山形県は米どろこであり、稲作で藁が大量に確保できたため、様々な道具が生み出されてきました。
この卵つとは、本物の卵の代わりに木の球を入れて作られています。天然木を使用した球のため、割れたり腐敗する心配はありませんので、ご安心ください。
また、中の球を取り外してしまうと、形が崩れて直すのが難しくなりますのでご注意ください。
包むという日本の文化。
日本はもともと「包む」という文化が盛んです。現代では贈り物の包装も、シンプルな袋にシールやリボンを巻くだけという形が主流になっており、昔に比べれば簡略化されています。卵つとは昔からの凝った包装様式の一つであり、それは日本人の美意識、そして日々の暮らしの中から生まれたものでもあります。藁だけで、贈り物がより特別なものであるという気持ちにさせてくれる知恵と技術は、眺めているだけで美を感じられる素晴らしいものです。
仕様
サイズ:約24cm(掛け縄部分を除いた全長) 素 材:藁・木【商品在庫について】
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