「五穀豊穣」の祈りを込めて。
豊かな自然と伝統が息づく地、岩手県遠野市。ここでは長い間、馬と人がともに暮らす生活が営まれてきました。そうした地域の暮らしから生まれたのが、藁で作られた“馬っこ”と呼ばれる馬の藁細工です。 馬っこは、田植え直後に五穀豊穣を祈る「馬っこつなぎ」という伝統行事から生まれた民芸品。
生活をともにする馬は、時に祈りの対象でもあったのです。
遠野と馬。
県内有数の馬産地として栄える遠野市。 田畑を耕す「馬耕」や物資を運ぶ「駄賃付け」、伐採した木々を運ぶ「地駄引き」、人と馬がひとつ屋根の下で暮らす「南部曲り家」、馬と娘の悲恋譚として語り継がれる物語「オシラサマ」。市内に多数存在する、馬産の神を祀った「駒形神社」や五穀豊穣を祈願する伝統行事「馬っこつなぎ」も遠野の馬文化の象徴です。 仕事や住まい、民話、信仰。多くの時間をともに過ごし、とても大切な存在として扱われてきた馬。
その精神は今なお受け継がれ遠野には、馬と生きる暮らしが息づいています。
新しい馬っこ「ノ馬」。
勢いよく上を向いた尻尾は、生命力の象徴。豊穣のお守りや、インテリアとして、生活に寄り添ってくれます。糸のカラーはそれぞれ藁の風合いを引き立てる「萌黄色」「橙色」「薄墨色」の3種類。
中サイズは、大よりも一回り小さく、程よく生活スペースに馴染んでくれます。
〈中サイズ〉
縦:約18cm、横:約13cm、幅:約5cm※手づくり品のため、多少の誤差があります。あらかじめご了承ください。
馬っこは、梅雨から夏にかけて湿気で藁がカビてしまうため、冬のあいだの手仕事として続いてきました。
「ノ馬」もまた、それに合わせて毎年10月中旬から5月中旬までの制作・販売となります。
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