暮らしのあれやこれや

里山の縁日プロジェクト①〜自然あふれる里山に縁日本店をかまえます〜

いつも縁日オンラインショップをご利用いただき、誠にありがとうございます。今回は皆さまにご報告があります。

タイトルにもある通りなのですが、このたび縁日は岩手県一関市にある里山に

「縁日の本店」を構えることとなりました!

2018年よりネット販売という形でオンラインショップ縁日を営んでまいりましたが、ついに拠点をつくります。こちらの「里山の縁日プロジェクト」は何回かに分けて、里山の縁日がオープンするまでの過程をお伝えしていきます。どうかあたたかく見守っていただけると幸いです。

さて、初回を迎える今回は、なぜ「里山に縁日の拠点」を構えることになったのかをお話しします。


2018年よりオンラインショップ縁日を開設し、さまざまな方に縁日アイテムをお届けしてきました。しかしオンラインショップだと、どうしても「香り」や「手触り」「重さ」という商品全ての魅力ををお伝えすることが難しい部分もありました。また最近だと、盛岡や仙台など東北を中心にポップアップストアや、ものづくりワークショップを行い、リアルでみなさまとの交流が増えてきています。そんな中、やっぱり縁日を応援してくれるみなさんと、直接交流できる拠点が欲しいという思いがありました。

商品の魅力を体験してもらいたい、お客さまと直接交流したい、そんな思いを募らせていた時に、とある古民家との出会いがありました。それがこちらの古民家です。

裏側はこんな感じ。

こちらの古民家は一関市の山に囲まれた地域にあります。周りには草木が生い茂る林があり、田んぼが連なるとても自然豊かなところ。水が綺麗な場所のため、蛍が生息することで有名な地域です。そこに何十年も使われていなかったこの古民家が、地域の守り神のような堂々とした佇まいで、私たちを迎えてくれました。

築200年以上もの歳月が経った立派な古民家。見る人が違えば、なんの変哲もない古びた家にも見えるでしょう。けれど私たちは、この古民家に出会った時「宝ものを見つけた」ような気持ちになりました。

すくすくと伸びる自然のエネルギーを感じる竹林がすぐそばにあり、季節が変わるごとにさまざまな花や実をつける草花たち。そこに何十年も何百年もの人の生活や、過ぎゆく時間とともに、今の形に辿り着いた建物。まさに日本の原風景とも言える景色がそこにありました。

私たちのものづくりや、各地からセレクトするアイテムには「永く愛着を持てる暮らしの道具」というコンセプトがあります。この古民家は、私たちが生まれるずっと前から、世代を超えた人々に愛され、壊れたところは直しながら現代へと受け繋がれたもの。この場所は「家」という、人の暮らしに必要不可欠でとっても大切な道具だったわけです。そんな美しい古民家にもう一度、暮らしの道具としてのいのちを蘇らせたい。この場所を縁日の拠点として、人ともの、人と人のご縁が巡る場所にしたいという強い思いから、この場所を縁日の拠点にする「里山の縁日プロジェクト」が始まりました。

次回は、里山の縁日でどんなことをしていくのかをお伝えしたいと思います。お楽しみに。