12という数字は、山の神様にとって大切な数字です。
12が並ぶ12月12日は、山の神様の日。
この日は、山の神様が木の数を数える日とされていて、この日に山に入ると山の神様に木と間違えられて山から帰って来れなくなると言い伝えられています。
猟師や山仕事に携わる方は、今でもこの日は山に入らず、山の神様へのお供えなどをして山に感謝をする日にしています。
12という数字は、山で猟を行うマタギも大切にしていた数字。
集団で狩猟をする彼らが12人で山に入ると、山の神の怒りに触れ災いが起こるされています。
もし人数が12人になってしまった時には、サンスケと呼ばれる木彫りの人形を持って『13人目いますよー』と山の神様に示していました。
山の神様は嫉妬深くヒステリーな女性の神様で、山の神様を怒らせてしまうと災いが起きたり、狩猟で獲物が獲れなくなるとマタギは言い伝えています。
そんな山の神様のご機嫌を取るために、マタギは海の根魚の「オコゼ」の干物を山の神様に捧げていました。
山の神様は醜い容姿をしていると言われ、オコゼの姿をみると『世の中に自分よりもまだ醜いものがある』ことを知り機嫌がよくなり、獲物を授けてくれると言い伝えられています。
山は恵を与えてくれるものであり、危険を伴う場所。
山の神様への畏敬や感謝の気持ちは、風習として伝えられ、豊かな自然を大切にする心や、危険を伴う山へ立ち入る心構えを養うことに繋がっていきます。
12月12日は、山の神様に手を合わせて、山の道具の手入れや準備、体を整えてみてはいかがでしょうか?
『山のお守り』手拭い
サンスケやオコゼを持って山へ行くマタギの風習に習って、山の安全や豊猟のお守りとして手拭いを作りました。
登山やキャンプや狩猟には、手拭いは何かと重宝するアイテム。
便利に使え、お守りとしても心強い手拭いです。
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