暮らしのあれやこれや

第1回 里山整備サポーターズ 無事開催しました!

今年で3年目を迎える里山整備サポーターズ。

沢山のサポーターズさんの力を借りて、荒れた里山がドンドン開拓されています。

4月19日には、今年1回目となる里山整備サポーターズが開催され、10名以上のサポーターズさんが参加してくださいました。

遠くは遥々山形からもお越しいただき、本当にありがとうございます!

縁日の裏手の里山は、昔は雑木林が広がっていたそうですが、東日本震災後の除染の関係で雑木を伐採し、そのまま放置林となっていました。

そのため今では笹藪に覆われた荒れた里山の光景が広がっています。

昨今の里山の景色といえば、綺麗に整備された物よりも、こうした笹藪の光景の方が多く存在している状況です。

昔は雑木林が保水の役割も果たし、湧き出した水が常に水路を通り池に入り込み、動植物の多様性も今よりも広がっていたそうです。

間伐してからは、水はあまり来なくなり、雨が一度降れば一気に水が下まで流れ込むような状況です。

山の手入れができていないと、動物たちとの境界線も里に近くなり、動物たちによる農作物被害や近年増えている熊などの人身事故に繋がるケースも増えていきます。

増えすぎた野生動物を有害駆除していくことも対策の一つではありますが、動物だけを悪者にするのではなく、山林に人がもっと入り人と動物の境界線をもう少し山の方へ押し上げていくことも大事な活動だと考えています。

一言に里山整備といっても、やってみると本当に大変だということが身をもってわかります。

草木の伐採には終わらず、刈り取った笹や雑木の運び出しから焼却など、なかなか骨の折れる仕事が沢山あります。

そして梅雨時など一雨降れば、草木が一気に水を吸い上げ、強い生命力で一気に成長していきます。

人と自然のおしくらまんじゅう状態で、少し休めば一気に自然に押し戻されます。

里山整備というのは、やって終わりではなくやり続けることの大切さと難しさを2年の整備の中でヒシヒシと感じています。

縁日のある笹谷地域のような地方の中山間地域は、高齢化が進み今後ますます山の整備が難しくなってくると思います。

笹谷地域には若者顔負けでガシガシと山の整備に入る元気な方々が沢山いますが、地域に住む方だけでは難しくなってくる里山の継続した整備を、地域に住んではいなくとも人と自然が繋がり合える豊かな自然環境を残していく想いを同じくした方々にも積極的に関わっていただきながら、里山整備コミュニティーも一緒に作っていくことが、これから大切になってくると考えてチャレンジしています。

沢山のサポーターズさんのお力添えで、少しずつかつての里山の景観を取り戻しつつあります。

春にはカタクリなどの野草も花を咲かせたり、水が流れていくようになり水仙なども花を咲かせるようになりました。

修復した池には、絶滅危惧種のサンショウウオが帰ってきて、卵を産むようになりました。

トンボやカエル、トカゲなどもやってきて、それを捕まえる元気な子供たちの姿も縁日に広がってきています。

里山整備の歩みは少しずつですが、自然の声に耳を傾けながらこの土地に適した環境を沢山の方々と共に整えていきたいと考えています。

これからも子供たちが自然の中を駆け回り、動植物の多様性が広がる里山作りを目指していきます。